医療脱毛とは
医療機関でのみ行える脱毛施術のことを医療脱毛と言います。
医療脱毛と
美容脱毛の違い
美容脱毛とは
エステ店で行う脱毛施術が美容脱毛になります。この場合、光エネルギーを照射する光脱毛機器を使用し、脱毛したい毛根にダメージを与えていきます。同機器を使用するにあたって、脱毛施術に関する国家資格が必要ということもありません。
施術内容に関してですが、光による脱毛は医療脱毛で使用するレーザーと比較してもパワーが強くないので施術回数や期間がかかるようになります。また脱毛と言いましても、その効果というのは、除毛・減耗程度とされています。なお施術中等の痛みに関しては、先にも述べた通り、照射の出力が低いので少ないとしています。
医療脱毛とは
レーザーを照射する機器を使用して行う脱毛施術が医療脱毛になります。同機器を使用して施術を行えるのは、医師もしくは医師の指示を受けた看護師のみとなっています。
医療脱毛のメリット
- レーザーによる脱毛なので、強いパワーでしっかり照射していきます。それによって毛根にある組織(毛母細胞、毛乳頭等)を破壊し、永久脱毛※が可能となります。
※永久脱毛の定義…はっきりした定義は日本にないものの、アメリカの電気脱毛協会(AEA)では、脱毛施術をして1ヵ月が経過しても毛の再生率が20%以下と定義しています。 - 施術後に何らかの皮膚症状が現れたとしても、医師が速やかに対応いたします。
- レーザーの出力パワーが強いので、施術回数が少なく済みます。
医療脱毛のデメリット
- 施術時に痛みが出ることがあります。(多くは輪ゴムで肌を弾かれる痛み、施術前に麻酔クリームを使用することも可能)
- 施術後に副作用として、やけど、毛嚢炎、色素沈着等がみられることがあります。(皮膚症状については、医師が速やかに対応)
医療脱毛(レ―ザー)
の仕組み
一口にレーザーと言いましても医療脱毛では主に3種類のレーザーを使用していきます。具体的には、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーになります。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、波長が3種類の中で一番短いです(755nm)。メラニン色素に反応しやすいのも特徴です。そのため皮膚の浅い層でレーザーの出力が弱めだとしても毛根組織を破壊できるようになります。その反面、色素の薄い産毛や日焼け肌には使用しにくいレーザーでもあります。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、波長の範囲が広いのが特徴です(800~940nmほど)。メラニン色素への反応は、アレキサンドライトレーザーほどではなく、ヤグレーザーほど反応しないわけではありません。これら2つの中間の性質を持つとされています。そのため根深い濃い毛には同レーザーではアプローチしにくいこともあります。なおレーザーには、毛母細胞に照準を合わせ、高い出力のレーザーを照射して発毛組織を破壊する熱破壊式と、発毛を促す器官であるバルジ領域に向けて低い出力のレーザーを照射して熱を加えて同領域を破壊する蓄熱式があるのですが、どちらにも対応しています。利点としては、痛みが出にくいのでVIOやワキの下の脱毛に用いやすいこと、またアレキサンドライトとヤグの中間なので幅広い毛質に対応できるということがあります。
ヤグレーザー
3つのレーザーの中で最も波長が長いのがヤグレーザーです(1064nm)。照射領域は皮膚の奥深い部分まで及ぶので、根深い毛に対しても届くようになります。ただその分痛みもほかのレーザーと比べると出やすいです。またメリットとしては、メラニン色素に反応しにくいので、褐色肌や日焼け肌の方に向けても照射することができます。上記のレーザー脱毛をしたとしても施術回数については、部位にもよりますが、およそ5~8回程度です(美容エステは、10~20回程度で2~3年通う可能性あり)。